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題名:UMAハンター馬子完全版1
著者:田中啓文
出版:ハヤカワ文庫JA 2005年1月31日発行
価格:本体780円+税
極私的評価:★★★1/2
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題名:UMAハンター馬子完全版2
著者:田中啓文
出版:ハヤカワ文庫JA 2005年2月28日発行
価格:本体900円+税
極私的評価:★★★3/4
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遅れてきた田中啓文熱に冒されつつある今日この頃なのである。とは言っても第130回茶川賞受賞作『蹴りたい田中』にまで手を出そうとは思ってないのであるが…。いけない世界に飛び込む寸前で躊躇ってる田中啓文菌をブロックしようという体の中の抗体反応が促進されて、ありうべき遅れてきた読者系の正常な臨床反応と言うべきなのであろうか。なんせUMAハンターの主人公の名前が馬子でっせ。蘇我家馬子。弟子の名前はイルカやで。ま、年がら年中発情期でもある(^_^;)馬子の秘密は2巻の最後の方で明かされるのですが、たいていの読者なら薄々勘付いていたはずで、「え~」なんて驚かれた方はよっぽどの初なSF処女系読者よね~っていうか、馬子ファンってまだそれほど繁殖してないかもねぇ(^_^;)。
端的に言っちゃえば本書は『SF』『ミステリ』『怪獣』の三題噺から出来上がってるってなもんで、作者の脱力系駄洒落と連動する馬子の大阪ギャグの数々。昨今小学生あたりに流行ってる駄洒落ブームに乗っかって『コロコロコミック』あたりに連載されて漫画化でもされれば結構毛だらけな印税生活も夢じゃなかったのに…ねえ、田中啓文殿。おまけに各章のタイトルが『ウルトラセブン』の番組から引用されてるのがご愛敬。当時を知ってる方なら2度楽しめる構造なのだ。昔のひし美ゆり子ファンは懐かしく思い出して下さりませ。ま、思い出さなくても本編にはぜ~んぜん関係ないから蛇足も甚だしいのだけれど…(^_^;)。帯に曰く『伝説の珍伝綺シリーズ、ついに復活』とあるのは、この作品、数年前学研M文庫とやらで発表され、その後数奇な運命を辿り…あとは本書の後書き参照のこと…埋もれた幻の作品だったのが、早川書房のレスキューのおかげで書き下ろしも含めて完結に至ったのでありました。ぱちぱち。2巻の最後の2話分が書き下ろしで、前作にはなかった完結編部分が読み手にも安心感を与えてくれるという大人の鑑賞にも堪えうる作品になりました。目出度し目出度し(^_^;)。
表紙イラストを見れば分かる馬子の大阪おばちゃん丸出しのキャラが途轍もなくぶっ飛んでるので、これに拒絶反応を示す人にはお勧め出来かねます。関西の方ならまずOKでしょうが、こてこての大阪スタイルやさかい弟子のイルカちゃんじゃなくても「もう堪忍して~」ってなもんや三度笠(^_^;)。本来のUMA存在に関してもそれなりに各章の扉で解説してくれてますので、怪獣ファンもご心配なきよう。イラスト付きで至れり尽くせりじゃん(^_^;)。(2005年3月読了)
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