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2004.11.24

多分、今年最後の河口湖

 夜明けがだいぶ遅くなってワシら釣り師の出発時間帯もグッと遅くなったのは何より(^o^)。それでも午前4時には家を出るんですが、ね。水温よりもかなり気温が低いと湖面には靄が立ちこめるんですよね。なかなか夜明けの空の色と相まって幻想的なシーンだな。おっと、そんなことよりリアリズムで釣りまくるべし! 

 浅川に入るも先行者あり。釣れてない様子。「よっしゃ」。ワシが釣ったる。最盛期には2~3㍍おきにバス師が並んでおったポイントもワシら2人だけじゃん。「え~い、軟弱者は家の布団にぬくぬくくるまってるがいいわい」。ガンガンプラグを投げた倒すも反応無し。水中の方がかなり暖かく感じるのだが、それでも気温低下が響いてる? センコー4インチでフリーフォールさせると引ったくるようなアタリ。フィッシュ! もう一丁。そら来た!時合いだ!プラグでも一発! 4尾立て続けに釣ったらパタッとあたりが遠のいた。沖目のウィードに放流バスが潜んでるのは分かったのだが、なかなかそこまで遠投が利かないのよね。

 長浜漁協Pへ場所移動。ここでも釣れてません。水が汚い。生活排水が流れ込んでる感じだ。朝イチ気温3度ぐらいだったのが、13度まで上昇。防寒着は脱いでも寒さ感じず。でも魚っ気まるで無し。沖目をボートから攻めればもう少し何とかなったかもしれませんが、貧乏陸っぱりではこれが限界。あっさり見極め付けて山中湖経由道志みち抜けて帰って参りました。山中湖の交差点で軽自動車が天地逆さで横転してました。左折でスピード出し過ぎてひっくり返ったんだね。ジムニーって重心高いから、こうなるって聞いたことあるし…う~ワシも気をつけようっと。山中湖から津久井の青山交差点まで小一時間。このウネウネ道が結構気に入ってるのだが、国道とはいえ神奈川県寄りの細すぎる道をダンプがガンガン走るのは反則だと思う。こいつらが道を削ってまた舗装やり直しで道路工事がまた増えるじゃん。そうでなくても12月は工事が多いってのに…河口湖から山中湖へ抜ける国道も工事だらけで、これから行かれる方は要注意かも。

 途中実家に立ち寄り青森産リンゴを貰って町田まで。AmazonよりU2の新作CDが配達されてました。

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2004.11.22

感想>雫井脩介『火の粉』

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題名:火の粉
著者:雫井脩介
出版:幻冬舎文庫 平成16年10月30日9版発行
価格:本体762円+税
極私的評価:★★★★
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 本年度『このミス』国産ベスト10入り確実(であろう)『犯人に告ぐ』であれよあれよと引き摺り込まれて、ドップリと雫井ワールドに浸りきった今日この頃、お寒くなりましたが皆様におかれましては如何お過ごしでありましょうや。と言ってもデビュー作パス&スルー主義者の小生(青臭くて練れていない文章が苦手なのだ(^_^;)、『栄光一途』は予定通りスルーして『虚貌』『火の粉』と売れ筋の文庫本から攻め始めた中途参戦者ゆえ、ミステリ系テイスト・オブ・ハニーなキャラの膨らませ方を存分に味わい尽くす域には達していないのであります。それでも、雫井が描くところの日常のリアリティのさりげなさの中の迫真性が、血肉を纏った登場人物とともに、喉元に突き付けられたナイフのようにぐいぐいと肉に食い込む痛みとなって読者を襲う疑似体験と化すのだなあ。この人は化けたと思うのだ>『犯人に告ぐ』で一度目。二度目のメタモルフォーゼも近いんじゃないかと個人的には思っておるのだが…さて。

 時折茶番にも思える裁判をコントロールすべき現行司法制度とここ数十年来の実社会異常心理犯罪者事情との乖離が一部(どころかかなりかも)問題視されておりますが、本作品において司法界では頭でっかち判例死守の裁判官が旧態依然で鎮座する法廷の時代錯誤ぶりにに作家側からアプローチ=問題提起したのだと見てもいいのではないか。新聞では紹介されない矛盾点&不条理にメスを入れたのです、ざっくりと。疑わしきは罰せず。裁判官はそのリスクも負え、と。刑事訴訟法の機能不全ぶりを噛み砕いて小説世界に還元した作家の企ては成功したのか。徐々に壊れてゆく一般家庭の怖さが十二分に活写され、司法上無罪になった男の真の姿が玉葱の皮を剥く様に明らかになる過程が戦慄とともに半ば過ぎから一気にホラー要素も加わって加速度的にカタストロフへ一直線。おお怖っ。五年後までにスタートすることが決まった裁判員制度のこともあって、今後この分野の法律関係ミステリが雨後の筍のようにホイホイ産み出されることは、間違いないっ!(ホントか、それ)。

 近々TVドラマ化されることが決まったそうですが、火曜サスペンス劇場あたりにピッタリの題材だったりして(^_^;)。冤罪問題から介護、公園デビュー等々我々市井の人々に身近な題材を掬い上げて人間ドラマを組み立てる雫井脩介のリーダビリティはもっと売れてる作家のステイタスを確実に脅かすであろう出来なのです。2005年は雫井にとって飛躍の年となるか、否か。次回作に全てが懸かってるよねえ、やっぱし。期待してます。(2004年11月読了)

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2004.11.11

感想>イアン・ランキン『血に問えば』

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題名:血に問えば A Question of Blood
著者:イアン・ランキン
訳者:延原泰子
出版:早川書房 2004年10月31日初版発行
価格:本体2000円+税
極私的評価:★★★1/2
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 おいおい。ランキンがハードカバーかよ>早川書房。そりゃあ値段的には分厚いポケミスよりたった200円程度お高めってとこだけど、お馴染みさんを見捨てて新装開店したどっかのバーみたいだぜ。いやはやカバーのイラストがまたそぐわないったらありゃしない(^_^;)。オヤジ系読者層と完全に乖離した新路線を敷こうとした編集者を偏執者とでも呼んでやろうか。返せ戻せ俺らのポケミスってね。帯の惹句も奇を衒いすぎ。ファンなら誰でも知ってるランキン節を、渋い抽象画の表紙でちょっと分厚めのポケミスで茶店で濃いめの珈琲(リーバスならパブでラフロイグってか)啜りながら、少々年取ってがたが来つつあるオフビートなリーバスの破天荒さを存分に味わう楽しみを奪うのは、欲に眩んだ出版社の罪である。

 二人が微妙に接近!? 本作でも即かず離れずのシボーンとリーバスの関係が夫婦漫才でも見ているようでシリーズ読者なら微苦笑が溢れ出る最新作に仕上がっているけれど、一見さんならどう思う? 助走期間が短い分、リーバスを巡る人間模様を背景に馴染ませる努力をしなければいけない分、取っ付きの悪い主人公に感情移入出来ないまま地味なスコットランドの灰色の風景に染まった読書に冬を感じてしまう陰鬱さなのでしょうか。固定読者層にしか訴えないであろうランキン作品をお初の読者になんとか手に取って貰おうという算段も奏効するかどうか。本屋の書棚で埋没するポケミスか。もしかして一瞬でも平積みされて一見さんが手に取って見る可能性が残る単行本か。早川書房、究極の選択ってか(^_^;)。

 果たしてリーバスの両手の火傷ってのは本人の供述通りだったのか。ふむふむ。リストラ寸前…毎度お馴染み警察内部の暗闘ともいうべき、すべてに楯突くリーバスの面目躍如な部分が読ませどころであり、お約束のロック談義やらを織り交ぜて事件未満だったはずの事件を深層=真相まで掘り当てて白日の下に晒し出す大仕事だったわけですが…影の薄いリーバスが少々気懸かりでもあるなあ。ま、五十代後半の円熟味っていうか、その実円熟しきってないから衝突を繰り返してる大たわけ者リーバスの社会性に富んだエジンバラ犯罪模様を重層的に描き切った問題作=地味だけど滋味に溢れた作品と申し上げておきましょう。(2004年10月読了)

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